電話事業の統合を検討していた,電力系通信事業者のパワードコムとIP電話事業者のフュージョン・コミュニケーションズが合意に向けた最終局面に入っていることが明らかになった。近々,統合への方針を発表する見込み。

 当初は「統合することで基本的に合意」すると発表するに留まる見通し。どういった形で事業を統合するのかはその後詰めていく。例えば,当初はパワードコムからIP電話も含む電話事業を切り離し,フュージョンに統合するとされていた。ただし,IP電話の事業をパワードコムから切り離すことには異論も出ている。

 当初,両社は2003年11月18日から2カ月以内に統合するかどうかの結論を出すとしていたが,実際は3カ月半かかったことになる。なお,パワードコムとフュージョンの広報は,本誌の取材に対して「統合についてはノーコメント」と返答した。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション)