NTTコミュニケーションズは2月18日から,テレビ電話サービス「ドットフォンパーソナル」を開始する。IP電話サービス「OCNドットフォン」と同じネットワーク上でサービスを提供。ドットフォンパーソナルのユーザー同士はテレビ電話で通話できる(写真)。

 それ以外の加入電話や携帯電話,IP電話とも通話できるが,この場合は音声通話だけ。ドットフォンパーソナルに着信する場合は050番号を使う。「2006年3月末までに100万加入」(長谷部敏治コンシューマ&オフィス事業部IPサービス部長)を目標に掲げる。

 サービス対象はインターネット接続サービス「OCN(OCNドットフォン付)」に契約し,アクセス回線に一部品目を除くADSL(asymmetric digital subscriber line)または光ファイバを利用しているユーザー。利用の際に,専用のソフトウエアを同社のWebサイトからダウンロードし,パソコンにインストールする必要がある。テレビ電話で使うWebカメラやヘッドセットはユーザー側で用意する。4月ころにはテレビ電話専用端末をメーカーとの協力で提供する予定だ。

 新サービスは,NTTグループの次世代ネットワーク構想「RENA」(resonant communication network architecture)の目玉となる映像コミュニケーション・サービスを先取りしたもの。NTTドコモの第3世代携帯電話サービス「FOMA」のテレビ電話機能との相互接続について,技術的な検証は完了している。「NTTドコモとの協議次第でまもなく実現できる」(長谷部IPサービス部長)。

 サービス利用には,工事料金が1番号当たり200円,月額利用料金が1番号当たり200円必要になる。ドットフォンパーソナルのユーザー同士のテレビ電話・音声通話は無料。OCNドットフォンまたは提携プロバイダのIP電話サービスのユーザーとの音声通話も無料だ。提携プロバイダ以外のIP電話サービスや国内の一般加入電話への発信は3分当たり8円。携帯電話への発信は1分当たり19円かかる。

(白井 良=日経コミュニケーション)