セキュリティ関連製品を手がけるウォッチガード・テクノロジーズ・ジャパンが,多機能セキュリティ装置「Firebox X」を発売した。ファイアウォールやVPN(仮想専用網)機能だけでなく,不正侵入予防やアンチウイルス,Webフィルタリングなど最大8種類の機能を1台で使える。2月9日に出荷を開始した。

 特徴は,オプションのライセンス・キーを購入するだけで機能やスループットが拡張できる点。トラフィックの増大や機能追加の際,新規にハードウエアを購入する必要がない。「買い換えなくて良いため,アップグレードが安くできる」(米ウォッチガード・テクノロジーズのマーク・スティーブンス最高戦略責任者)(写真)。

 利用できる機能/スループット別に「X500」,「X700」,「X1000」,「X2500」の4機種を用意。4機種とも同じハードウエアを使う。最小構成にあたる「X500」の価格は47万9000円から。スループットは,ファイアウォールが100Mビット/秒,VPNが20Mビット/秒に制限してある。一方,最上位構成の「X2500」のスループットは,ファイアウォールが275Mビット/秒,VPNが100Mビット/秒。価格は111万9000円である。

 アンチウイルス,Webフィルタリング,スパム・メール対策を利用するには,それぞれ別途オプション契約が必要だ。また機器の保守には「LiveSecurity」の契約が必要。日本語によるサポート,セキュリティ情報の提供,ハードウエア保証などを含む。

(白井 良=日経コミュニケーション)