シスコシステムズは1月29日,通信事業者向けスイッチ「Cisco Catalyst 3750 Metro」シリーズを発表した。主に広域イーサネット・サービスのバックボーンで使うことを想定した製品である。2月中旬より順次,出荷を開始する。

 既に提供している「Cisco Catalyst 3750」の機能に加えて,階層化したきめ細かい優先制御機能を追加。また,IP-VPNサービスの実現技術であるMPLS(multiprotocol label switching)を新たにサポートした。

 MPLS機能をスイッチに追加することに関して今井俊宏市場開発スイッチングテクノロジー本部長は,「通信事業者はIP-VPNサービスを提供するMPLSのバックボーンに広域イーサネットを相乗りさせられる。コアはIP-VPNと共用し,エッジにCisco Catalyst 3750 Metroを使うことで,一つのバックボーンで二つのサービスを提供できる」と説明した。MPLSをコアに使うことは,現在の広域イーサネットの問題点であるループを解消にもつながる。

 価格は,AC電源対応で127万9000円から,DC電源対応で146万1000円から。MPLSを利用する場合には,別途ライセンス料金が必要となる。

(山根 小雪=日経コミュニケーション)