NTT東日本とNTT西日本は1月27日から,「0120-XXXXXX」の10ケタの電話番号で知られる固定電話の着信者払いサービス「フリーアクセス」を,すべての携帯電話から利用できるようにする。例えばフリーアクセス番号を商品に対する問い合わせ番号にしている企業が,顧客サービス向上を図れる。

 これまでは,NTTドコモとau(KDDIと沖縄セルラー電話)の携帯電話だけが,東西NTTのフリーアクセス番号へ接続できた。また,東西NTTの加入電話やISDN,公衆電話はもちろん,DDIポケットとドコモ,アステルのPHSからも利用可能だった。1月27日からは,ここにボーダフォンとツーカーの携帯電話が加わる。

 着信者払いのサービスは「フリーダイヤル」という名称で有名だが,これは99年に分割する前のNTTが提供していたもの。現在はNTTコミュニケーションズがフリーダイヤル・サービスを引き継いでいる。

 フリーダイヤルは,全国各地にある様々な電話からの通話料を,着信者払いにするもの。これに対して東西NTTのフリーアクセスは,同一都道府県内の電話から発信した時の通話料だけに適用するサービスである。

 フリーアクセスは,東西NTTの加入電話やISDNの付加サービスという位置づけになる。利用料は1回線当たり月額300円。例えば,顧客対応のために加入電話回線を5本引き込んでいる企業は,5回線に共通の「0120-XXXXXX」番号を設定でき,その際の月額利用料は1500円になる。一方,フリーダイヤルの利用料は1回線当たり月額1000円,または1フリーダイヤル番号当たり月額2000円。

(杉山 泰一=日経コミュニケーション)