NTTブロードバンドプラットフォーム(NTT-BP)は2月1日から,無線LANアクセス・サービス「無線LAN倶楽部」の利用スポットを横浜市営地下鉄の8駅に追加する。2月2日にはNTT-MEとのローミングによってさらに17カ所追加。合計377カ所まで拡大させる。

 NTT-BPはNTT東日本の100%子会社。インターネット接続だけでなく,PDA(携帯情報端末)向けのコンテンツ提供サービスを手がけているのが特徴である。また,私鉄各社と提携し,主要駅や駅周辺施設を中心に利用スポットを広げている。

 2月2日には計377カ所になる利用スポットのうち,NTT-BPが自ら設置するものは66カ所。残りの311カ所は,他事業者の無線LANアクセス・サービスとのローミング・スポットとなる。

 NTT-BPのオリジナル・スポットは,首都圏に集中している。京王沿線の11駅と周辺施設5カ所,京急沿線の14駅と10施設,相鉄沿線の5駅と3施設,西武沿線の4駅,横浜市営地下鉄沿線の8駅,家電量販店であるビックカメラの6店舗。

 また,ローミング・スポットは次の通り。無線LAN倶楽部のユーザーは,NTTドコモとのローミングで218カ所,JR各社と52カ所,理経と24カ所,NTT-MEと17カ所が使える。ただし,JR各社と理経,NTT-MEの無線LANアクセス・サービスはトライアルという位置づけ。無料で利用できるが,期間限定である。

 NTT-BPは現在,三つの料金プランを用意している。(1)定額料金の「無線LAN倶楽部・スタンダード」,(2)従量料金の「同ライト」,(3)プリペイドカードを使う「同タイムチケット」--である。

 スタンダードは月額1500円。ライトは月額300円でログインから24時間利用でき,同じ月の2回目以降の料金は300円ずつ加算される。タイムチケットは1枚300円で,ログインから12時間使える。ローミング・スポットが利用できるのは,スタンダードとライトのユーザー。NTTドコモのスポットを利用する際は,24時間単位で400円かかる(2月末まではキャンペーンとして無料)。

(杉山 泰一=日経コミュニケーション)