電気通信事業者協会(TCA)は1月9日,携帯電話契約数の2003年12月の月間純増数を発表した。au(KDDIと沖縄セルラー電話)が10月から3カ月連続でトップとなった。この結果,auは2003年に約251万ユーザーを増やし,約249万増のNTTドコモを抑えて年間純増数で初めて首位に躍り出た。

 auの12月の純増数は28万9600だった。この値は市場全体の月間純増数50万6500のうち57.2%を占める。これでauの累計ユーザー数は,1597万7300となった。auの2002年12月末時点の累計ユーザー数は1346万7900。2003年に約251万のユーザー数を獲得した。

 12月も第2位に甘んじたNTTドコモの純増数は11万4600。月間シェアは22.6%だった。ドコモの累計ユーザー数は4536万5900。ドコモはこの1年間で,4287万4000から約249万増加した。

 第3位のボーダフォンは11万4200だけ累計ユーザー数を増やした。月間シェアは22.6%。同社は2003年8月から4カ月連続で,月間純増数が5万以下と不振が続いていただけに,12月は健闘したといえる。ボーダフォンの累計ユーザー数は1477万4000になった。1年前の2002年12月末時点では1332万2800ユーザーだった。

 最下位のツーカーは,1万1800の純減。同グループは結局,2003年中は月間純増数が一度もプラスに転じることがなかった。累計ユーザー数は2002年12月末時点の384万9400から約18万減らし,367万となっている。

(杉山 泰一=日経コミュニケーション)