NTTグループは1月5日夕刻,新年の記者懇親会を開催した。NTT(持ち株)会社の和田紀夫社長は「2004年は業界全体,また当社にとっても変化の年になる。2003年後半から,そうなると痛烈に感じてきた」と挨拶(写真)。電話事業の縮小が続く中で,NTTグループ全体としてさらにブロードバンド事業へ注力すると宣言した。

 和田社長は,通信業界の急激な変化を指摘。その上で,「アプリケーションやインフラなどあらゆるレイヤーで,ブロードバンド事業にチャレンジする」と抱負を述べた。NTT持ち株は,こうしたブロードバンド事業の中心と位置付ける新会社「NTTレゾナント」を2003年12月に設立。3月にはNTT-XとNTT-ブロードバンドイニシアティブから営業譲渡を受け,事業を開始する。和田社長と和才博美副社長は,この記者懇親会に続いて開催された,NTTレゾナントの懇親会にも出席,関係者と情報や意見の交換を行った。

 記者懇親会には,NTT持ち株の和田社長,和才副社長をはじめ,NTT東日本の三浦惺社長,NTTコミュニケーションズの鈴木正誠社長,NTTドコモの立川敬二社長などが出席。NTTグループの経営トップが一堂に会した。

(閑歳 孝子=日経コミュニケーション)