ソフトバンクBBは12月25日,第3世代移動通信システム「IMT-2000」の通信方式「TD-CDMA」(time division-code division multiple access)と「CDMA2000」を使った実験用基地局の予備免許を取得した。新たなモバイル・サービス実現のための実証実験を開始する。

 取得したのは,TD-CDMA方式3カ所とCDMA2000方式2カ所。いずれの基地局も東京都内にある。TD-CDMA方式の実験には,米IPワイヤレスの端末や基地局を使用する。実験は,データ通信のほかVoIP(voice over IP)による音声通話なども検証する。実験期間は半年から1年を想定している。

 予備免許を取得すると,実験用の基地局などを設置するための工事ができる。工事終了後,総務省に再度申請すると,実験用の本免許を取得して試験電波を流せるようになる。ソフトバンクBBが実験用の本免許を取得できるのは,基地局設置工事が完了する2004年1月中旬以降になる。

(蛯谷 敏=日経コミュニケーション)

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