中部電力グループの中部テレコミュニケーション(CTC)は2004年1月15日から,5GHz帯の無線LANシステムを使ったインターネット接続サービスを開始する。サービス名は「BroadDive」で,サービス利用料と機器レンタル料を合わせ月4280円。まず,2003年6月から試験サービスを実施していた愛知県瀬戸市の一部エリア地域で提供を開始する。

 利用するのは,IEEE802.11aに準拠した無線LANシステムで,最大速度は54Mビット/秒。ユーザー宅のベランダなどに屋外アンテナを設置し,電柱上に置いた無線基地局との間で通信する。基地局とCTCのセンターとの間は光ファイバで結ぶ。

 5GHz帯の無線LANサービスは,東京電力も2003年12月から提供中。集合住宅向けの「5GHz無線タイプ」と呼ぶサービスで,利用料はパワードコムのインターネット接続「POINT」を使う場合月4050円である。

(中川 ヒロミ=日経コミュニケーション)