NTT西日本は12月24日,沖縄本島と宮古島間(340km),宮古島と石垣島間(120km)の2ルートに,海底光ケーブルを新たに敷設すると発表した。総工費は21億円。そのうち,海底光ファイバ敷設にかかわる調査費用は国が負担する。2004年4月に工事を開始し,2005年4月以降に完成する見込み。

 現在沖縄本島と宮古島間には海底光ファイバが敷設されているが,帯域が限られているためADSL(asymmetric digital subscriber line)やFTTH(fiber to the home)といったブロードバンド・サービスは提供できない。また,宮古島と石垣島間は海底光ファイバは敷設されておらず,無線で通信している。

 海底光ファイバ完成後は,宮古島・石垣島でもブロードバンド・サービスの提供が可能となる。現時点では,「沖縄県内では,沖縄本島,石垣島,宮古島を除いた離島へのブロードバンド・サービス提供の目途はたっていない」(NTT西日本)。

(山根 小雪=日経コミュニケーション)

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