ビック東海は12月18日,同社が2003年11月1日に提供開始した「BroadLine/広域イーサネットサービス」のバックボーンに米コリオリス・ネットワークスの次世代型SONET/SDH(光同期伝送)装置「OptiFlow/OptiView」を採用したことを明らかにした。コリオリス・ネットワークスの製品は,日本では日商エレクトロニクスが代理店として販売している。

 「BroadLine/広域イーサネットサービス」は,TOKAIグループのADSL(asymmetric digital subscriber line)サービスと光ファイバをアクセス回線に使う。光ファイバを選択すれば,広域イーサネット網内も含んだユーザー拠点間での完全帯域保証や一部帯域保証のメニューが利用できる。帯域保証メニューを実現したのが「OptiFlow/OptiView」というわけだ。

 一般に,広域イーサネットではSONET/SDH装置とスイッチを組み合わせたり,スイッチだけで構築する。「OptiFlow/OptiView」は,網内で帯域をユーザーごとに割り当てるSONET/SDHの機能のほか,広域イーサネットを実現するスイッチ機能を併せ持つ。

 ビック東海のバックボーンでは,ユーザーのアクセス回線を「OptiFlow/OptiView」に直接収容し,スイッチを配置していない。「スイッチで問題となるループの発生は防げるため高品質なサービスを提供できる」(ビック東海)。

(山根 小雪=日経コミュニケーション)