シスコシステムズが12月11日,無線LANアクセス・ポイント(AP)の新製品2モデルの出荷を始めた。
「Cisco Aironet 1200」シリーズは,最大54Mビット/秒のIEEE802.11g(11g)とIEEE802.11a(11a),最大11Mビット/秒のIEEE802.11b(11b)の3方式に準拠する。参考価格は14万6000円。「Cisco Aironet 1100」シリーズは,11gと下位互換11bの2方式に対応する。参考価格は9万8000円。発売済みの11b準拠のAPを使うユーザーは,モジュールを追加すると11gに対応できる。このアップグレード・モジュールは2万4000円である。
Cisco Aironet 1200/1100は,セキュリティ規格「WPA」(Wi-Fi Protected Access)に準拠。強固な暗号アルゴリズムであるAES(advanced encryption standard)にもハードウエアで対応する。
新しい無線LAN子機も,2004年の第1四半期に出荷する。11gだけでなく,11bや11aすべてに準拠する。参考価格はカードバス・アダプタ型が2万4000円,PCIアダプタは3万5000円。
シスコシステムズは,無線LANの管理を容易にしたり,安全に構築するためのソリューションも併せて発表した。無線LANのAPや管理サーバーなどを組み合わせて提供する。具体的には,(1)APの障害や設定情報の管理機能,(2)不正APの検知・削除機能,(3)電波干渉の検知機能,(4)AP設置場所の設計機能--などを盛り込む。これらは,既に発売済みの無線LAN管理サーバー「CiscoWorks Wireless LAN Solution Engine」の最新バージョンである2.5で対応している。
(閑歳 孝子=日経コミュニケーション)