インターネット関連事業を手がけるエッジが,無線LAN機能を内蔵した“携帯電話”型端末(写真)を使うインターネット電話サービス「livedoor SIPフォン モバイル」を12月末から開始する。専用端末を購入してインターネットに接続するだけで,エッジの提供するインターネット電話サービスが利用できる。インターネット接続事業者(ISP)はどこでも良い。

 新サービスは,同社が12月3日に開始したインターネット電話サービス「livedoor SIPフォン」のモバイル版。無線LAN子機を内蔵した専用の無線IP電話機は,エッジの子会社であるクラサワコミュニケーションズが展開する携帯電話ショップなどで販売される。製品価格は2万円台後半になる予定だ。無線LAN子機は標準規格IEEE802.11bに対応するが,利用できる無線LANアクセス・ポイントは「現在検証している最中。具体的なメーカー名や製品名は,まだ発表できる段階にはない」(エッジ)。

 無線IP電話機同士,あるいは無線IP電話機からlivedoor SIPフォンとの通話は無料。発着信には,あらかじめ端末に割り当てられた8桁の番号または端末固有のメール・アドレスを利用する。一般加入電話や携帯電話などへの発着信向けには,「公衆網接続サービス」を用意する予定。

 公衆網接続サービスでは,初期費用1480円と月370円の基本料金が必要。他に通話料金がかかる。一般加入電話への発信が3分7.5円,携帯電話への発信が1分20円,国際電話は米国本土であれば1分8円としている。

(白井 良=日経コミュニケーション)