ケイ・オプティコムと大阪メディアポート(OMP)は12月1日,合併した。存続会社をケイ・オプティコムとし,社長には同社の田邉忠夫氏が就任。合併後は840名の陣容となる。

 両社は,近畿圏をサービス・エリアとする関西電力系列の通信事業者。ケイ・オプティコムは一般ユーザー向けのFTTH(fiber to the home)サービス,OMPは企業ユーザー向けの専用線をそれぞれ強みとしている。ケイ・オプティコムとOMPは自前の光ファイバを保有し,FTTHや専用線のサービスを展開している。NTT地域会社の光ファイバに頼っていないことから,思い切った料金戦略を採れる側面がある。

 ケイ・オプティコムは2002年4月,インターネット接続やモデムの料金込みで月額6000円という低料金のFTTHサービスを近畿圏の幅広いエリアで提供を始めた。これに対抗して,NTT西日本が「Bフレッツ」の月額料金を引き下げている。この時点でNTT東日本は「Bフレッツ」の料金を変更しなかった。

 売上高は,2002年度の実績でケイ・オプティコムが389億円でOMPが408億円。4月には,関東エリアの電力系事業者のパワードコムと東京通信ネットワークが合併,2002年度の合算売上高は1819億7300万円だった。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション)