英ボーダフォン傘下の日本テレコムホールディングス(日本テレコムHD)は11月12日,社名を「ボーダフォンホールディングス」に変更すると発表した。子会社の「ボーダフォン」を通じた移動体通信事業への経営資源の集中に伴い,ブランド名称の統一を図る。社名の変更は12月10日に実施する。

 社名変更に合わせて社長も交代する。固定通信事業者の日本テレコム社長を兼務していたウィリアム・モロー社長が退任し,現在ボーダフォン社長のダリル・グリーン氏が兼務する。12月9日に開催する臨時株主総会の決議を経て,正式に決定する。モロー社長は,引き続き日本テレコムの社長を務める。

 日本テレコムHDは,今年8月に米投資会社のリップルウッド・ホールディングスとの間で日本テレコムの売却に合意している。売却手続きは,早ければ11月中にも完了する予定である。

(蛯谷 敏=日経コミュニケーション)