NTTドコモは11月5日,iモードから送信されるiモード宛の迷惑メールへの対策を強化すると発表した。1日に200通以上送信している端末からのメールを「迷惑メール」として,ユーザー側で受信拒否できる機能を追加する。来年1月8日から実施する。

 具体的には,ある端末が200通以上メールを送信した時点で規制対象となり,受信を「拒否する」に設定している端末へのメールが届かなくなる。初期設定では受信を「拒否する」となっているが,iモードのメニューにアクセスすれば設定を変更できる。

 なおNTTドコモは,10月20日から1日に1000通のメールを送信した端末を,迷惑メール送信者として利用停止にする措置を取っている。2週間余りで「既に1875の端末が利用停止になっている」(同社)という。

 iモードのユーザーは,インターネットからのメールを受け取らないことで迷惑メールへの対策をしている場合が多い。その“障壁”を乗り越えるために,iモードの端末から迷惑メールを送りつける業者が急増している。今後はパケット料金が安価で通信速度の高速なFOMAの端末を使って,迷惑メールを送信してくる業者が増えると予想される。今回の措置はそれに備えたものといえる。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション)