IP-VPNサービスなどで使われる基盤技術「MPLS」(multiprotocol label switching)」の最新動向を議論する技術者会議「MPLS JAPAN 2003」が,10月20日から東京都千代田区の日本海運倶楽部で始まった(写真)。通信事業者や機器メーカーの技術者が最新の技術動向や運用面での問題点などを発表。21日まで開催する。

 MPLSとは,IPパケットに「ラベル」を付けてラベルごとに仮想的な伝送路(ラベル・パス)を設定する技術。通信事業者が提供するIP-VPN(仮想閉域網)サービスの実現技術として使われている。広域イーサネット・サービスへの適用や複数のサービスをMPLS上で運用する動きなどもある。

 20日は,次世代の広域イーサネット・サービスの実現技術として期待されている「VPLS」(virtual private lan service)のセッションからスタートした。午後にはNTTコミュニケーションズ,KDDI,日本テレコムといった通信事業者各社が,MPLSの運用方法や問題点について“高信頼性”をキーワードに発表した。

(山根 小雪=日経コミュニケーション)