NTT東日本は10月20日,FTTH(fiber to the home)サービス「Bフレッツ」に新メニューを追加すると発表した。オフィス・ビルに入居している企業ユーザー向けの「Bフレッツ ビルタイプ」と呼ぶメニューで,10月21日に申し込み受付を始め,11月1日から提供する。

 Bフレッツ ビルタイプは,集合住宅ユーザー向けの「Bフレッツ マンションタイプ」がベースとなるサービス。マンションタイプと同様に,集合住宅やビル内の複数ユーザーで1心の光ファイバを共用し,接続できるパソコン台数は最大5台である。

 ビル内は,電話線を使うVDSL(very high bit rate digital subscriber line)装置か,HomePNA(home phoneline network networking alliance)装置で通信する。VDSLは下り最大50Mビット/秒,上り最大30Mビット/秒。HomePNAは上り下りとも,最大10Mビット/秒である。LANケーブルや光ファイバを配線しにくいビルでも,既存の電話線経由でBフレッツを利用できる。「マンションタイプのようなサービスを利用したいという企業が増えてきた」(NTT東日本)。

 マンションタイプとの違いは,故障修理と料金。故障修理は,マンションタイプは平日9時~17時だけだが,ビルタイプは24時間365日対応する。加入者線の光ファイバが切れたり,VDSL装置などが故障すればすぐに修理する。

 月額料金は,ビル内で8ユーザーを見込める場合で4500円。16ユーザーを見込める場合は月額3850円となる。マンションタイプと比べると,月額1000円高くなる。

(中川 ヒロミ=日経コミュニケーション)