各種通信機器の相互接続性を検証しているHATS推進会議は10月7日,千葉の幕張メッセで開催している通信,家電,エレクトロニクスの展示会「CEATEC JAPAN 2003」で,SIP(session initiation protocol)の相互接続を実演した(写真)。

 デモでは,SIP機器ベンダー7社が持ち寄ったそれぞれSIP対応のIP電話機と呼制御装置,VoIPゲートウエイ,ソフトフォン,PDA(携帯情報端末)など18機種を米シスコ・システムズのSIPサーバーを通して相互接続。いずれの端末でも発信,着信が自由にできることを実演している。

 HATS推進会議は,情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)が主催する通信機器の相互接続実験を実施している非営利団体。SIPについては,2001年から相互接続の準備を始め,2002年7月,2003年7月と2回,相互接続実験を実施してきた。

 今回のデモは,2003年7月の実験をほぼ再現する形で実施。そのため,「7月の実験に参加した通信機器以外は使っていない」(実験に参加したシスコシステムズの説明員)。

(野沢 哲生=日経コミュニケーション)