パワードコムは9月20日,顧客情報の一部を紛失したと発表した。具体的には,同社のインターネット接続サービス「Powered Internet(POINT)」の問い合わせ窓口となっている「お客さまセンター」で受け付けた顧客情報を紛失した。同センターで利用している業務用パソコン2台を紛失したことが,今回の顧客情報紛失の原因となった。

 紛失した業務用パソコンは,2台のノート型パソコン。うち1台に電子メールや電話で問い合わせを受け付けた顧客情報が含まれていた。顧客情報は,(1)POINTの接続ID,(2)氏名,(3)連絡先電話番号,(4)電子メール・アドレス--の4項目で構成する。紛失した顧客情報は,重複分を除いて合計3974ユーザーあった。

 業務用パソコンの紛失は,お客さまセンターの職員が18日の早朝に出勤してきた際に気づいた。お客さまセンターは平日10~21時が受付時間となっているため,17日深夜から18日早朝にかけて紛失したものと見られる。パワードコム社内でも見つけられなかったことから,同社は18日,お客さまセンターの最寄にある巣鴨警察署に紛失・盗難を届け出た。

 パワードコムは「現時点でどこかに流出したことは確認していない」としている。該当するユーザーに対しては,不審な電話やメールを受け取った場合,お客さまセンターまで連絡するようにメールで呼びかけた。業務用パソコンの管理方法,お客さまセンターへの入退出管理などを含めた今後の対策は,原因調査後の結果を踏まえて検討する。

(加藤 慶信=日経コミュニケーション)