スカイパーフェクト・コミュニケーションズ(スカパー!)と有線ブロードネットワークス(usen)は9月16日,光ファイバを使う放送サービスに向けて提携すると発表した。提携を機にスカパー!は,usen子会社のユーズコミュニケーションズ(ucom)の第三者割当増資を引き受ける。出資額は5億円。

 光ファイバを使う放送サービスは,スカパー!子会社のオプティキャストが提供。2004年春にも,東京都近郊のエリアで開始する。放送配信用の光ファイバは,ucomがオプティキャストに提供する。

 ucomはWDM(波長分割多重)技術を活用して,放送用のデータとインターネット接続用のデータを1心の光ファイバに多重する。ユーザーは1心の光ファイバを引き込むと,usenが提供する最大100Mビット/秒のインターネット接続サービスと,スカパー!の他チャンネル放送を同時に利用できる。

 オプティキャストはucomのほか,NTT東日本の光ファイバも活用して放送サービスを提供する。このサービスは12月にも始める計画である。
 
(中川 ヒロミ=日経コミュニケーション)