NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は9月10日,企業向けに高スループットを確保したADSL(asymmetric digital subscriber line)インターネット・サービスを9月18日に開始すると発表した。同社のインターネット接続サービス「OCN」に,NTT東日本が9月18日に始める「フレッツ・ADSL ビジネスタイプ」に対応させたメニューを追加する。

 フレッツ・ADSL ビジネスタイプは,企業向けに高スループットを確保するサービス。最大速度は,下り(NTT局からユーザー方向)が24Mビット/秒,上り1Mビット/秒で,「フレッツ・ADSL モアII」と同じ。ただし,多くの端末を接続しても,実効スループットが低下しないようにしてある。具体的には,個人向けでは5台程度の端末での利用を想定しているが,ビジネスタイプは5倍の25台程度で利用しても問題がないように中継網を設計した。さらに,中継網からADSLモデムまでを24時間365日体制で保守する。

 NTTコムの対応メニューは,フレッツ・ADSL ビジネスタイプの高速性を維持できるよう,一般のADSLユーザーを収容するルーターを分ける。このため,通常のフレッツ・ADSL対応のOCNメニューと比べて,月600~5700円高くなる。

 料金は,1個のIPアドレスを固定的に割り当てる「OCN ADSLアクセス IP1 フレッツプラン ビジネスタイプ」が月額8800円。8個を割り当てるメニューが月1万3800円,16個のメニューが月2万8800円。インターネットVPN(仮想閉域網)向けに,動的にIPアドレスを割り当てるメニューは月額2650円である。なお,利用する際にはNTT東日本のフレッツ・ADSL ビジネスタイプの利用料である月1万1000円や,ADSLモデムのレンタル料も必要になる。