東西NTTは,早ければ10月にも企業向けのIP電話サービスに当たる「IPセントレックス」を開始する。8月8日に総務省へ認可申請。県間通信ができる「活用業務」として申請する。

 構想では,東西NTTがIP電話の“交換機”に相当する「呼制御サーバー」をNTTのIP網内に設置。企業の拠点に設置したIP電話機やVoIP(voice over IP)ゲートウエイと,IP電話番号やIPアドレスの情報をやり取りする。アクセス回線にNTT東日本の「メトロイーサ」やNTT西日本の「アーバンイーサ」など企業向けの広域イーサネット・サービスを利用するユーザーが対象となる。フレッツ・ADSLやBフレッツでは使えない。

 NTT東日本,NTT西日本それぞれのサービス区域内では,ユーザー拠点間の通話料は定額にする方針である。東西NTT間をまたがる通話料が従量制になるかどうかは未定。加入電話への通話料は,全国一律3分8円程度で検討中である。国際電話への発信料金も別途決める計画だ。

(閑歳 孝子=日経コミュニケーション)