ぷららネットワークスなど6社は8月4日,東西NTTの接続サービス「フレッツ・ADSL」と「Bフレッツ」を使った多チャンネル放送およびビデオ・オン・デマンド(VOD)サービスの共同モニター試験を実施すると発表した。6社は,ぷらら,NEC,ニフティ,ジュピター・プログラミング,セコム,東北新社。

 対象となるユーザーは,ぷらら,NEC,ニフティのインターネット接続事業者(プロバイダ)3社の会員。最大8Mビット/秒以上のフレッツ・ADSLか,ビジネスタイプ以外のBフレッツの利用者に限定する。

 多チャンネル放送の映像は,IPマルチキャスト技術を使って配信する。最大1.5Mビット/秒で伝送するMPEG-4と,4Mビット/秒で伝送するMPEG-2に対応する。バックボーンには,ぷららが構築した映像専用ネットワーク「4thMEDIA」を使う。ぷららがエンコーダーやVODのストレージなどの設備を提供する。

 ジュピター・プログラミング,セコム,東北新社の3社は,新たに多チャンネル放送サービス事業会社「オンラインティーヴィー」を9月に設立する計画。オンラインティーヴィーは,番組を提供する事業者とぷららなどISPを仲立ちする立場を取る。

 モニターは8月4日から10月末までと,9月1日から10月末の2期間を募集する。東京地区と大阪地区で合計1300人を募る。試験終了後は,本サービスに移行する計画である。

(閑歳 孝子=日経コミュニケーション)