KDDIが8月初旬に,第3世代携帯電話(3G)の「CDMA2000 1x」と1xをベースに高速化した「CDMA2000 1xEV-DO」の両サービスに対応するデュアルモード携帯電話端末の包括免許を受けることが明らかになった。

 無線端末のユーザーは総務省から無線機器の免許を受ける必要がある。通常,携帯電話事業者はユーザーに代わって免許を申請する。包括免許は,携帯電話事業者などがサービスに使う端末を1台ごとではなく,サービス単位でまとめて申請できるようにしたもの。KDDIは6月30日に総務省関東総合通信局,7月4日に同東海および近畿総合通信局に対して,デュアルモード端末の包括免許を申請していた。

 KDDIは,今秋からCDMA2000 1xEV-DOのサービスを始める予定。理論上は,下り最大2.4Mビット/秒のデータ通信が可能。KDDIでは,600k~800kビット/秒程度の実測値が出ると予想している。

(武部 健一=日経コミュニケーション)