NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は7月14日,同社のIPセントレックス・サービス「.Phone IP Centrex」とインターネット接続事業者(ISP)やCATV事業者が提供する各種のIP電話サービスとの間で,相互通話を7月16日に開始すると発表した。両サービスの利用者は基本料金だけで“かけ放題”の通話が可能となる。NTTコムは「IPセントレック・サービスとIP電話サービスとの相互通話はこれが初めて」としている。

 7月16日からは,ソニーコミュニケーションネットワークやニフティ,厚木伊勢原ケーブルネットワークなど44のISP/CATV事業者のIP電話サービスと,.Phone IP Centrexとの間でIP電話サービスの専用電話番号である「050」を用いた相互通話が可能となる。相互通話可能な事業者は今後も拡大し,将来的には100以上の事業者が.Phone IP Centrexと通話できるようになる予定。

 IPセントレックス・サービスはIP電話用のPBX(構内交換機)機能を通信事業者側が用意するIP電話サービス。ユーザー企業がPBXを設置せずに済むので,企業の保守・運用コストを削減できると言われている。

(武部 健一=日経コミュニケーション)