日本コンベンションセンター(幕張メッセ)で開催中の「NetWorld+Interop 2003 Tokyo」(N+I)で米ファウンドリー・ネットワークスは,ユニット一つでテラビット級のスイッチ処理が可能なルーター「NetIron 40G」を発表した。9月までには出荷を開始する予定。

 「NetIron 40G」は,シャーシ型1ユニットに32ポートの10ギガビット・イーサネット(10GbE)ポートを搭載。価格は1ユニットで650万円から。7フィート・ラックなら3ユニット入るので,10GbE96ポートを搭載できる。

 ファウンドリー・ネットワークスにとって,アーキテクチャーから作り直した新製品は6年ぶり。チャンドラ・コッパラプー副社長兼サービスプロバイダー事業部長は,「他ベンダーのように,GbEをベースとして既存のアーキテクチャーのままでは,10GbEに切り替えたときにパフォーマンスやポート密度に限界がある」と新アーキテクチャーへ乗り換えた理由を説明(写真)。ただし,既存ユーザーをつなぎとめるために,旧来のアーキテクチャーを生かした製品も投入していくという。

 通信事業者のバックボーンに流れ込むトラフィックの増加は著しい。「これまではGbEベースでアップリンクだけ10GbEだったが,最近は10GbEでアップリンクはそれ以上というニーズすらある」(コッパラプー副社長)という。

(山根 小雪=日経コミュニケーション)