ネットワーク分野の総合展示会「NetWorld+Interop 2003 TOKYO」(N+I TOKYO)が,日本コンベンションセンター(幕張メッセ)で始まった(写真)。技術者のためのチュートリアルやワークショップが6月30日から7月4日まで,302社が参加する展示会は7月2日から7月4日まで開催される。

 1994年の第1回から数えて10回目となる今回,N+I TOKYOはこれまで最大だったN+I Las Vegasを抜いて世界最大規模となった。2003年5月のN+I ラスベガスは,イラク戦争とSARS(重症急性呼吸器症候群)の影響で大幅に参加企業が減少し,新製品発表などを東京に持ち越す企業が多かったのが理由だ。

 とはいえ,スペースでは最大となった今回のN+I TOKYOにもSARSの影響は及んでいる。参加企業数が昨年の356社から302社と減少したのは,SARSの影響を懸念して15社の参加を見込んでいた台湾パビリオンを中止にしたことが大きい。また,コリア・パビリオンも中止にはならなかったものの,当初の予定よりも小規模になった。

 基調講演は,「銀河鉄道999」の原作者である松本零士氏が,ネットワークを使ったエンタテイメントのあり方をテーマに7月3日に講演する。7月4日に,日立製作所の庄山悦彦社長がユビキタス社会を支える情報ライフラインについて,トヨタ自動車の吉田博昭情報事業部門取締役が高度道路交通システム(ITS,Intelligent Transport Systems)について,それぞれ講演する予定だ。