6月30日,ついに旧東京めたりっく通信のDSL(digital subscriber line)サービスが“停止”となる。

 東京めたりっく通信は,東西NTTの電話回線を使ってDSLサービスを提供した第1号の事業者。会社としての東京めたりっく通信は今年の3月にソフトバンクBBに吸収合併された。元祖ADSLが,最大のADSL事業者ソフトバンクBBに名実ともに統合された。

 東京めたりっく通信は,ちょうど2年前の2001年6月に資金難からソフトバンク・グループの傘下に入ることを決定。その後同社のサービスは,「Yahoo! BBめたりっくサービス」として続いてきた。

 サービスとしては,ADSL(asymmetric DSL)のほか,SDSL(symmetric DSL)を使ったインターネット接続を提供していた。今回の停止は2カ月前に発表されている。ユーザーは解約を申し出ない限り,Yahoo! BBの8メガ・サービスに移行することになる。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション)