ジュニパーネットワークスは6月11日,通信事業者向けルーター用のセキュリティ・ソリューション「J-Project」を発表した。具体的には,ファイアウォールとNAT(network address translation)の機能を,専用の外付けモジュールおよびルーターのOSで実現する。

 通信事業者向けコア・ルーター「Mシリーズ」および「Tシリーズ」向けの対応モジュールとOSは,2003年8月に出荷する予定。2002年7月に買収した旧ユニスフィア・ネットワークスのエッジ・ルーター「Eシリーズ」用にも2003年末には提供を始める。

 インターネット接続事業者(プロバイダ)が同機能を網内で利用することで,エンドユーザー向けにセキュリティ・サービスを提供できるようになる。「どういったサービスを提供するかはプロバイダ次第。網側でDoS攻撃を止めたり,ファイアウォールをマネジメントするサービスなどが考えられる」(ジュニパー・ネットワークス)。

(山根 小雪=日経コミュニケーション)