ソフトバンクBBは6月11日,セキュリティを保ちつつインターネットから社内LANに接続するサービスを開始すると発表した。サービス名称は「B-R@S(ビーラス)」。提供開始日は7月1日。同社もしくは同じグループのアイ・ピー・レボルーションの光ファイバを使ったインターネット接続サービスの契約企業が対象となる。

 B-R@Sを使うと,社員が外出先や自宅などからインターネット経由で社内LANにアクセスできる。社員のパソコンとソフトバンクBBのVPNゲートウエイ,ソフトバンクBBのVPNゲートウエイと社内LANに置いたVPNゲートウエイの間をVPN(virtual private network)で接続する。通信データのパケットはIPsec(IP security protocol)を使って暗号化する。これによってセキュリティが高められる

 社員がB-R@Sを利用する際には,(1)所属企業のIDとパスワード,(2)ユーザー個人のIDとパスワード,の2段階でユーザー認証がなされる。これらの認証機能を持つ専用のVPNクライアントを,社員のパソコンに組み込む。VPNクライアントの対応OSは,Windows 98 SE/NT4.0/2000/Me/XP。

 B-R@Sを利用するには,基本料金月額1万9800円,ID一つ当たり月額980円が必要。つまり100ユーザーであれば,月額11万7800円で利用できる。導入時の初期費用は5万4000円。また,ユーザーの企業内に設置するVPNゲートウエイは,月額1万9000円で貸し出す。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション)