ネットワーク機器ベンダーのコレガは6月2日,IEEE802.11g(11g)対応の無線LAN製品の通信速度を高速化するファームウエアの配布を開始した。無線LANチップ・メーカーの米インターシルの技術「Nitro」を適用した「ジェットモード」という機能で実現する。

 Nitroは,11gや11bに対応した無線LAN機器が混在する環境では11gのパケットを優先して転送し,11g対応製品だけの環境ではパケットを連続転送する技術。コレガが測定したところ11gだけの環境下で,通常に比べて約10%速度が向上したという。

 ジェットモードは,新しいファームウエアにバージョンアップすれば使えるようになる。対応製品は,無線LAN機能を搭載したブロードバンド・ルーター「corega WLBAR-54T」と,無線LAN用のPCカード「同 WLCB-54GT」。無線LANアクセス・ポイントの「同 WLAP-54GT」は,6月上旬に対応する予定。

(宗像 誠之=日経コミュニケーション)