KDDIは5月15日,同社のIP電話サービス「KDDI-IP電話サービス」を利用できるインターネット接続事業者(プロバイダ)の数を拡大すると発表した。新たにニフティなど7社のプロバイダと業務提携し,KDDIのIP電話網を提供する。ユーザー間の無料通話が可能になる提携プロバイダを増やすことで,IP電話サービスの利便性を高め,ユーザーの獲得を促進する。

 KDDIが新たに提携を発表したのは,ニフティのほか,インタードットネット,KCOM,ほくでん情報テクノロジーなどのプロバイダ。ニフティは2003年6月中旬にもサービスを提供する。それ以外のプロバイダも,7月以降順次サービスを提供する予定だ。既に提携を発表したNECや松下電器産業なども含めると,提携プロバイダは15社となる。

 同時に,IP電話網の相互接続を推進する。6月から,日本テレコムとパワードコムのIP電話網との相互接続を開始する。日本テレコムのインターネット接続サービス「ODN」,パワードコムの「POINT」ユーザーとの無料通話も可能になる予定だ。CATV事業者との業務提携も拡大する。ケーブルテレビジョン東京や名古屋市のスターキャット・ケーブルネットワークなど新たに23事業者にIP電話網を提供し,IP電話サービスの利用拡大を推進する。