au(KDDIと沖縄セルラー電話)は5月14日,CDMA2000 1x方式の携帯電話の新製品を5機種発表した。いずれもカメラを装備し,静止画だけでなく動画も撮影可能。メールに添付して送信できる。「いまやムービーメールは標準機能」(KDDIの牧俊夫au事業企画本部プロダクト統括部長)。これで23機種あるCDMA2000 1x端末のうち,16機種がムービーメール対応となった。

 発表した新機種は,カシオ計算機製の「A5401CA」,ソニーエリクソンモバイルコミュニケーションズ製「A5402S」,三洋電機の「A5306ST」と「A1303A」,日立製作所「A5303HII」。まず5月下旬にA5401CAを,7月下旬までに順次残る4機種を発売する。

 A5401CAは124万画素の,いわゆる「メガピクセル」のCCDカメラを装備する(写真)。最大1280×960ドットの静止画を撮影できる。「製品発表は他社に遅れをとったが,実際に店頭に並ぶ“メガピクセル携帯電話機”はこの製品が業界初だ」(牧プロダクト統括部長)。今回の5製品のうち型番の3けた目が“4”の製品は128×96ドットの,“3”の製品は96×80ドットの動画を送信できる。

 今回は,2月に開始した高機能アプリケーションのダウンロード・サービス「BREW」に対応した製品は,A5306STだけだった。「年末までに,BREWコンテンツを100程度まで拡大する。加えて次期モデルでは,BREW対応機を増やしたい」(牧プロダクト統括部長)考え。auが今秋から発売する高速パケット通信「1xEV-DO」対応機では,多数のBREW対応製品が登場しそうである。