サイボウズと日本ベリサインは4月21日,中小の企業や組織向けにセキュリティ機能を付加したグループウエアの提供で協業することを発表した。この協業により,サイボウズのグループウエア・ソフト「サイボウズAG」と日本ベリサインのSSL(secure sockets layer)サーバー証明書「ベリサイン サーバID」を組み合わせた「Cybozu Secure Pack」(仮称)と呼ぶサービスを,6月中旬から提供する。

 グループウエアの普及に従い,外部からインターネット経由でアクセスしたいというニーズや,外部のホスティング環境を利用する中小企業などが増加。サイボウズは,グループウエア製品のセキュリティ機能を強化する必要に迫られていた。中小企業向け市場の開拓やアプリケーション・ベンダーとの協調を狙っていた日本ベリサインと戦略が一致。今回の協業が実現した。

 Cybozu Secure Packは,専任のシステム担当者を置かない50~100人規模の中小企業や組織をターゲットとしたサービス。購入してすぐセキュリティ機能を持つグループウエアを利用できる。販売方法としては,従来のWebサイト経由の直接販売に加え,インターネット接続事業者(ISP)やインターネット・データ・センター(iDC)事業者などのパートナを通じた経由での販売を予定。年内に5~10社のパートナから販売する目標である。ISP/iDC経由の販売の場合,ユーザーはサーバーを持たず,事業者が運営するサーバーからサービスを利用できる。