米ファウンドリ・ネットワークスは4月10日,IPv6対応のギガビット・ルーター「NetIron4802」を日本を含む全世界で4月末に出荷すると発表した。同社が転送処理をハードウエアで実行するIPv6対応ルーターを出荷するのは初めて。日本での価格はオープンだが,米国では1台約1万4995ドルで販売する。

 NetIron4802は,10M/100Mのポートを48個,ギガビット・イーサネットを2ポート備えるルーター製品。IPv6の転送処理にはASIC(特定用途向けIC)を利用。インターネット接続事業者や大企業が,ネットワークをIPv4からIPv6へ本格的に移行させてもパフォーマンスが落ちないように配慮した。

 NetIron4802のもう一つの特徴は,ルーターのポートをレイヤー2でグループ化するVLAN(バーチャルLAN)機能「レイヤー3 VLAN」を備える点。IPv4を使うVLANとIPv6を使うVLAN間,あるいはIPv6を使うVLAN間のIPルーティングも可能である。

(野沢 哲生=日経コミュニケーション)