電気通信事業者協会(TCA)が4月7日に公表したデータによると,2003年3月末の携帯電話の契約者は前月より約128万増え,7565万6700となったことが分かった。一方,PHSの契約者は前月より約2万9000減り,合計546万1700となった。PHSが減少したものの,携帯電話の伸びによって契約者数の合計が8111万8400となり,8000万の大台を超えた。

 携帯電話の契約者数の内訳は,NTTドコモ・グループが4386万1000,KDDIグループ(au)が1404万9100,J-フォン・グループが1396万3300,ツーカー・グループがで378万3300。J-フォンとKDDIグループの契約者数は拮抗(きっこう)したままで,前月からの増加数もJ-フォンの34万2000に対してKDDIは33万1900となっている。NTTドコモは前月から63万3000上乗せした。また,ツーカー・グループは携帯電話で唯一減少となり,1万9000減らした。なお,携帯電話によるインターネット接続サービスの契約者数は3月末で6246万300。全契約者の約8割が利用している。

 PHSの総契約者数はDDIポケット・グループが297万5400,NTTドコモ・グループが168万8000,アステル・グループが79万8300。DDIポケット・グループが唯一前月から契約を5600増加させ,気を吐いた。NTTドコモは4月1日から,定額PHSサービス「@FreeD」を開始。PHS利用者の減少に歯止めをかけることができるかどうか。4月のデータが注目される。