ビザ・インターナショナル(Visa),日本信販,イオンクレジットサービス,オーエムシーカード(OMC)とNTTドコモは4月7日,携帯電話機を使ったクレジットカード決済の商用化を目指し,試験サービスを開始すると発表した。Visaと日本信販が6月から東京で試験を始め,来春にはイオンクレジットとOMCを含めた4社で商用化する予定だ。

 試験サービスで使う端末は,NTTドコモのiモード対応携帯電話機のうち「504i」シリーズと「504iS」シリーズ。いずれもJavaアプリケーションをダウンロードでき,赤外線通信機能を持つ。

 6月からの試験では,日本信販のVISAカード会員からモニターを3000人募集し,約500の加盟店に赤外線受光器を配布する。携帯電話機にクレジットカード情報を記憶させた決済用Javaアプリケーションをダウンロードしておき,店頭でこのJavaアプリを起動。携帯電話機とカード・リーダーの間で赤外線通信をする仕組みである。秋にはイオンクレジットとOMCも試験に参加し,モニター数と対応加盟点数を増やす。

 試験で使う決済方法は,Visaが開発した「Visa近接通信支払用金融情報仕様」に準拠する。Visaは試験を通じて,通信方式や決済方法,ユーザーの操作性などを検証。他の赤外線決済方式との世界的な互換性の確保を目指す。