KDDIは4月7日,同社のインターネット接続サービス「DION」のブロードバンド・ユーザー向けに,IEEE802.11g(11g)対応の無線LAN機器のレンタル・サービスを開始すると発表した。提供は4月9日から。

 サービスの種類は,(1)無線LANアクセス・ポイントだけを貸し出すタイプ,(2)無線LANアクセス・ポイントと無線LANカード1枚をセットで貸し出すタイプ--の2種類。月額レンタル料金は(1)が680円,(2)が890円。対象サービスは,DION ADSL全コース,「フレッツ・ADSL」コース,「Bフレッツ」コース,マンションコース,TEPCOひかりコース。

 11gは,周波数帯に2.4GHz帯を利用し,最大伝送速度が54Mビット/秒の無線LAN規格。現在も標準化作業が続いているが,国内では既にメルコや米リンクシスが11g対応の機器を発売している。11gの正式仕様が固まるのは5月の見込みだが,「正式な仕様が固まり次第,ファームウエアのアップデートで対応する」(メルコ)としている。

 KDDIが貸し出すのは,メルコの製品。無線LANアクセス・ポイントには「WLA-G54」,無線LANカードは「WLI-CB-G54」を用意する。アクセス・ポイントを認識するESS-ID(excuted service set ID)や無線LANの暗号化機能であるWEP(wired equivalent privacy)の設定を,KDDIが事前に施してから貸し出す。