米レッドハットはLinuxディストリビューションの最新版「Red Hat Linux 9」を3月31日に公開する。米国で4月7日にリリースするのに先駆け,一部のユーザーに限定してWebサイトからのダウンロード方式で提供する。Red Hat Linux 9は2002年9月にリリースした同8.0の後継版である。
ダウンロードできるのは,レッドハットが運営する有償の情報サイト「Red Hat Network」に契約したユーザーに限られる。同サイトに登録すると,Red Hat Linuxの更新プログラムのほか,セキュリティ・ホールなどの情報を入手できる。
レッドハットの日本法人は,「Red Hat Linux 9に含まれるモジュールや機能に関しては3月31日以降に明らかにする。日本語版の概要に関しても同日以降に発表する」という。2002年に公開したβ版では複数CPUでのスレッド処理を効率化する「The Native POSIX Thread Library for Linux」(NPTL)を搭載するなど大規模システム向けの機能を拡張していた。今回のバージョンアップは,データ・センターなどで,アクセス数の多いWebサーバーやトランザクション数の多いデータベース/アプリケーション・サーバーを運用しているユーザーにとってメリットとなる。