NECは3月11日,4月1日付けで組織を再編すると発表した。社内カンパニー制から,事業ライン制に移行する。全社が連携して,ソリューション事業を展開しやすくするのが目的だ。

 例えば,NECのインターネット接続サービス「BIGLOBE」の場合。個人向け事業をパソコン事業と同じ「パーソナルソリューション事業」に編成することで,パソコンとのセット販売を容易にする。一方,法人向けのBIGLOBE事業は「システム・サービス事業」に編入する。「企業などにアウトソーシング・サービスの一環として提案しやすくなる」(広報部)。なお,個人向け・法人向けともに「BIGLOBE」のブランド名は使い続ける。

 NECは現在,(1)企業や個人,官公庁に向けパソコンやネットワーク機器などを提供する「NECソリューションズ」,(2)通信事業者向けのソリューションを提供する「NECネットワークス」――の2カンパニーで構成している。新しい事業ラインは,(1)国内営業事業,(2)業種営業事業,(3)システム・サービス事業,(4)ソフトウェア事業,(5)コンピュータ事業,(6)ブロードバンド事業,(7)社会インフラ事業,(8)モバイル事業,(9)パーソナルソリューション事業――の9事業となる。

(閑歳 孝子=日経コミュニケーション)