NTTドコモは4月1日から,定額のPHSデータ通信サービスを始める。サービス名は「@FreeD」(アットフリード)。最大64kビット/秒で通信できる。

 通信方式は回線交換のドーマント方式を採用した。ドーマント方式とは,通信中に一定時間データの送受信がなかった場合や電波の状態が悪い場合に,インターネット接続などのセッションは維持したまま,一時的に無線の接続を切断する方式。これを使うと,基地局の通信チャネルやPHS用の電波を効率良く使いつつ,ユーザーからは常時接続しているように見える。

 価格は,定額月払いプランで月額4880円,定額年払いプランで年額4万8000円。いずれも別途,インターネット接続事業者(プロバイダ)に支払うインターネット接続料が必要になる。定額月払いプランの場合は,ユーザーが@FreeD用に契約しているプロバイダのアクセス・ポイント以外にも接続できる。この場合の通話・通信料金は,既存の料金プラン「プラン270」と同額になる。

 @FreeD対応端末は当初,パナソニック モバイルコミュニケーションズの「P-in Free 1P」とシャープの「P-in Free 1S」の2種類を用意。いずれもコンパクト・フラッシュ型で,販売価格はオープン。

 6月末まで@FreeD向けにキャンペーンを展開する。例えば定額PHSの新規加入者の手数料3000円や,機種変更の手数料2000円を無料にする。また,定額月払いプランを月額4680円にする。