プラネックスコミュニケーションズは2月25日,ブロードバンド(BB)ルーターの最廉価モデル「BRL-04EZ」を発売した。FTPによるスループット実測値が35Mビット/秒。オープン・プライスで参考価格は4800円である。

 プラネックスがこれまで販売していた最安値のルーターは,2002年7月出荷の「BRX-04EX」。スループットは15Mビット/秒で,発売時点の価格は9980円だった。7カ月で性能を2倍強に,価格を2分の1弱にした。

 ADSL(asymmetric digital subscriber line)インターネット接続に使うBBルーターの価格競争は激化しており,2002年12月にはメルコがスループット26Mビット/秒のルーター「BLR3-TX4L」を標準価格5100円で発売。コレガも現在標準価格5980円のルーター(スループット9Mビット/秒)を出荷している。

 BRL-04EZは,BBルーターとしての基本性能を一通り備える。4ポートのスイッチング・ハブを内蔵。動的IP接続だけでなく,IPアンナンバードによる固定IPインターネット接続にも使える。インターネットVPN(仮想閉域網)接続などを想定して,IPsec(IP security protocol)で暗号化したパケットを,LAN上のVPNゲートウエイにそのまま転送する機能(VPNパススルー)も備える。プロトコルやポート番号によるアクセス制御も可能。

(阿蘇 和人=日経コミュニケーション)