インターネット接続サービス「So-net」を運営するソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)は2月6日,東京電力の回線を利用するFTTH(fiber to the home)サービス「So-net 光(TEPCO)」を7月31日まで無料で提供するキャンペーンを開始したと発表した。

 同キャンペーンの対象になるのは,3月31日までに利用を申し込んだユーザー。2万9000円の初期費用(工事費とユーザー登録料)と,月額6900円の通信料金,同900円のメディア・コンバータのレンタル料が7月31日まですべて無料になる。8月以降も継続して利用する場合は,1万7000円の初期費用と月額通信料金,メディア・コンバータのレンタル料を支払う必要がある。継続利用しなかった場合には,料金は一切かからない。

 今回の取り組みは,SCNの提案に東京電力が応じて実現したもの。無料期間に発生するコストは,一定の割合で両社が負担し合う。東京電力は「SCN以外からの提案に応じられるかどうかはケース・バイ・ケース」としているが,他事業者が同様のキャンペーンを始める可能性は十分にある。

 SCNは東京電力のほかに,NTT東西地域会社の「Bフレッツ」と有線ブロードネットワークスの子会社であるユーズコミュニケーションズの回線でもFTTHサービスを提供しているが,これらのサービスでは「同様のキャンペーンの予定は今のところない」(SCN)という。

(島津 忠承=日経コミュニケーション)