国内ブロードバンド・ユーザー数が2002年12月末に780万を突破した。総務省が1月31日に発表した「インターネット接続サービスの利用者数等の推移」の速報値によると,2002年12月末時点のxDSL(digital subscriber line),CATVインターネット,FTTH(fiber to the home)の加入者数の合計は780万5917となった。

 FTTHサービスの加入者数は20万6189。11月末時点に比べ,月間の純増数は3万3845加入。ここ2カ月の増加ペースはほぼ同水準で伸びている。

 CATVインターネットの加入者数は195万4000。11月末時点と比べた月間の純増数は5万3000加入で,10月末から11月末にかけての純増実績である4万9000加入を上回った。

 2002年12月末時点のxDSL加入者数は,既に総務省が1月14日に発表済みで,累積で564万5728。1カ月で約52万加入増加した。ADSLサービスは,「Yahoo! BB」を提供するソフトバンクBBが2002年8月から始めた「2カ月無料キャンペーン」に,2003年2月からNTT東日本が追随するなど,事業者間のシェア争いが激化。増加ペースに拍車がかかっている。

(蛯谷 敏=日経コミュニケーション)