NTT東日本は3月にも,家庭向けFTTH(fiber to the home)サービス「Bフレッツ ニューファミリータイプ」を値下げする。アクセス回線のネットワーク構成をNTT西日本の「Bフレッツ ファミリー100タイプ」と同様に変更し,月6900円の料金をNTT西日本と同額の月5400円程度まで引き下げる見通しだ。

 変更するのは,ユーザー宅とNTT局を結ぶ光ファイバ回線部分。ニューファミリータイプはこれまで,電柱上で光ファイバを4分岐し,1心の光ファイバを最大4ユーザーで共用してきた。これをNTT西日本のファミリー100と同じ8分岐に変えて共用数を多くし,1回線当たりの提供コストを安くする。

 値下げの狙いは,2002年11月以降に値下げした東京電力のFTTHサービス「TEPCOひかり」に対抗するため。東京電力は加入者数が伸び悩んでいることから,インターネット接続事業者(プロバイダ)向けのFTTH回線を値下げした。この結果,スピードネットなどのTEPCOひかり対応プロバイダが,FTTHインターネット料金を月6500~8000円程度に引き下げた。一方,Bフレッツ ニューファミリータイプはプロバイダの接続サービス料を含めると月7500~1万円程度で割高感が出ている。

(中川 ヒロミ=日経コミュニケーション)