インターネット利用動向調査会社のネットレイティングスは1月23日,家庭からブロードバンド環境でインターネットを利用するユーザーは2002年12月時点で1132万人と,はじめて1000万人を突破したと発表した。

 家庭利用者全体に占めるブロードバンド利用者の比率は42%まで上昇した。一方で,ナローバンド利用者は2002年夏から減少し続け,2002年1年で15%減少した。また,ナローバンド利用者平均利用時間は日当たり8時間弱なのに対して,ブロードバンド利用者の17時間超と約2倍にも及ぶことがわかった。

 この調査では,調査対象に対して回線接続スピード・テストを行い,実測値で128kビット/秒以上の結果が出た場合にブロードバンドと判断している。ただし,ISDNは含まれていない。総務省が毎月発表するADSLやFTTHの普及統計は「加入契約数」であるのに対して,ネットレイティングスの調査は「利用者数」であり,1世帯で2人が利用していれば2とカウントしている。

(山根 小雪=日経コミュニケーション)