独ルフトハンザ航空は1月15日,ドイツのフランクフルトと米国ワシントン・ダレス国際空港間を結ぶボーイング747-400利用の便で,飛行中の機内からインターネットへ高速接続できる環境を提供する試験サービス「FlyNet」を始めた。3カ月の試験期間の間,乗客に無料で接続環境を提供。商用サービス開始は,2004年半ばを予定している。

 ルフトハンザの試験サービスは,下り3Mビット/秒,上り128kビット/秒のインターネット接続サービス。フランクフルトとワシントンD.C.間を毎日往復する航空便のLH418とLH419で提供する。航空機と地上とを結ぶ衛星回線は,米ボーイング傘下の通信事業者であるコネクション・バイ・ボーイング(CBB)が用意。また,機内ではイーサネットによる有線接続のほか,米シスコ・システムズが提供するIEEE802.11b準拠の無線LAN環境を利用することもできる。

 CBBは,ルフトハンザに続いて2月半ばから英ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)とも同様な試験サービスを始める予定。日本では,日本航空(JAL)が,CBBのインフラを使った長距離国際便でのインターネット接続サービスを2004年に始める計画だ。

(野沢 哲生=日経コミュニケーション)