総務省は1月14日,2002年12月末のxDSL(digital subscriber line)サービスの加入者数を発表した。12月末時点では,11月末より52万7861回線増えて564万5000回線となった。1カ月間の増加数が50万を超えたのは初めて。ADSL(asymmetric DSL)サービスの加入ペースが加速している。

 最も加入者を増やしたのは,ソフトバンクBB(旧BBテクノロジー)の「Yahoo! BB」。12月に23万増やし,累積加入者数では169万1000回線に到達した。単月の加入者シェアは43.6%と首位を維持したが,約25万増加で52%を超えた11月に比べるとシェアを減らした。

 一方NTT東西地域会社は,以前よりも加入者を大きく伸ばした。NTT東日本は12月に,11月と比べて約5割アップとなる約10万5000,NTT西日本は約7万7000を獲得。単月の加入者シェアは,NTT東日本が約20%,NTT西日本が約15%となった。12メガADSLサービスのエリア拡大,Yahoo! BBへの対抗策として始めた家電量販店での営業,フレッツ・ADSLの値下げなどの効果が出た。

 ただし,12月の東西NTTの加入者を合計しても約18万2000で,Yahoo! BBの23万加入には届かない。累積加入者数では,ソフトバンクBBの169万1000に対して,NTT東日本が117万5342,NTT西日本が96万930と差を付けられている。